藤村流!ホームシアターのススメ 弐頁


基本知識

 第一章 ホームシアターとはなんですねん?


ホームシアターとは家庭で映画を楽しむために、家庭内に造る小形の映画館の事をいいます。 
こう書くと凄い金持ちの豪邸にあるものを想像してしまいますが、最近は安価で良い器材もたくさん出揃い一般家庭でも導入が現実のものとなって参りました。               
当然映画館よりスクリーンサイズは小さくなりますが、観客が自分か、身内しかいないというメリットは計り知れないものがあります。                  
例えば、すばらし名画を見に映画館に行った時おしゃべりに興じるアベックやスナック菓子をボリボリ音をたてて食べるおばさん、異常に背の高い前席の観客に怒りを覚えた事はありませんか? 
こんな悪条件ではどんな名画も台無しです。
または、物凄いスペクタクル映画を観に行ったが、席が悪くてスクリーンが台形に見えたり、壁際にあるスピーカーからなにか効果音の様なものばかり耳について、スト−リーに熱中できなかったりした経験はありませんか?
ホームシアターなら、こんな腹立たしい思いも無しで誰に気づかいもなく好きな時間に好きなだけ映画が見れます。 もちろん映画だけじゃなくスポーツ観戦も音楽コンサートもソフトさえ用意できれば楽しめます。

どうです。だんだんとホームシアターが欲しくなってきたでしょう? 「でもやっぱりお金がすごくかかるんじゃないか?」と心配しておられるあなた、大丈夫です。八代目のような貧乏たれでも造れたのですから。




第二章 ホームシアターに必要な物


1、部屋
これが無ければホームシアターは絶対出来ません。(あたりまえか)
ちなみに八代目のホームシアターは約六畳の洋室ですが、大体四畳半(ちょっと苦しいですが)から八畳ぐらいで楽しんでおられる方が多いようです。
しかし、特別にそれ専用の部屋を用意しなくてもリビングで楽しんでおられる方も、たくさんおられます。
できれば御近所に気兼ねなく大音量で楽しむ為に防音設備と遮光設備があれば良いのですがなかなか素人ではそこまでやるのにはシンドイですし、この点は後述します。


2、プロジェクター&スクリーン
いわゆる映写装置の事です。 
大画面テレビでも良いのですが、やはり映画を楽しむとなるとスクリーンに写したほうが、シアター(映画館)と言う感じがしますし、なりより大画面が楽しめます。
だいたい先記の平均的な部屋で60〜100インチ(4対3)です。
プロジェクターには液晶式三管式があります。
液晶式は安価で設置が簡単という利点があります。
三管式はとにかく画質がすばらしいという利点があります。
逆に液晶式は画質が三管式に及ばず(最近はかなり肉迫してきている)、三管式は設置と調整がむつかしく(そこがマニアにはたまらないらしいのですが)値段も高価です。
スクリーンには縦横の比率の違いで4:3と16:9の二種類があります。 普通のブラウン管テレビと同じで16:9がいわゆるワイドサイズになります。 どちらを選ぶかが問題になりますが、映画ソフトを主に鑑賞するならワイドサイズ、テレビ番組やのスポーツ観戦が主なら4:3が良いかもしれません。
またスクリーンに使われている素材は、代表的な物としてビーズとマットがあります。
一般的に三管式プロジェクターにはマットが、液晶式にはビーズが合うとされています。


3、AVアンプ
「私はモノラル録音のいわゆる名画しかみないから」とおっしゃる方でもぜひ手に入れたいのがいわゆる(AVアンプ)です。
値段によって色々な機能を持った機種があるのですが、ホームシアターをうたう以上最低限"ドルビーデジタル対応アンプ"にしましょう!
ドルビーデジタルとは従来のステレオ2チャンネルに加えおもに台詞を収録するセンターチャンネルと視聴位置より後ろから聞こえる音を収録するリア2チャンネル、あと重低音のみ収録した0、1チャンネルの5、1チャンネルの音響情報を収録した録音方法の企画です。
ちなみに同等の5、1チャンネルで音情報の圧縮方法の違う規格で"DTS"というのもありますが、ハード、ソフトともまだ数が少ない為、現状ではまだまだマニア向けという気がします。
あとステレオ2チャンネルにリア1チャンネル分の音響情報を混ぜてある"ドルビーサラウンド(マトリックス)"という古い規格もあります。


4、スピーカー
通常ホームシアターでドルビーデジタル(もしくはDTS)を楽しむ場合最低でも五本のスピーカーが必要になります。それらは出来れば同一のスピーカーであるほうが良いとされています。
それと重低音用のアンプ付きスピーカーである"サブウーハ−"もあれば申し分ないのですが、必ず必要というわけではなく無くても楽しめますが、あればアドベンチャー映画などが一段と迫力を増すでしょう。


5、ソフト入力器機
ソフト入力器機と書くと「なんのこと?」と思われそうですが、いわゆる映像ソフトを再生できるハードの事です。
ホームシアターに使用するのは、ビデオデッキ、レーザーディスクプレイヤー、DVDプレイヤーなどです。
この内ドルビーデジタル5,1チャンネル(もしくは DTS)を楽しみたいなら、現在ではレーザーディスクかDVDプレイヤーを入手しなければいけません。
ドルビープロロジックで十分ならステレオハイファイビデオがあれば楽しめます。


6、ソフト
ドルビーデジタル5,1チャンネル(もしくは DTS)を楽しみたいならドルビ−デジタル5,1(もしくは DTS)収録されたレーザーディスクかDVDが必要になります。
ドルビープロロジックならドルビープロロジック収録されたビデオ(レンタルビデオの大半の新作映画など)か、ドルビープロロジック収録されたLD,DVDが必要になります。
もちろん記録メディアだけでは無く通常のテレビ放送でもステレオ放送ならそのソフトが製作時にドルビープロロジック収録されていればドルビープロロジックが楽しめますし、NHKの衛星ハイビィジョン番組のなかにはステレオ3,1チャンネルという独自規格で放送しているものもあります(紅白歌合戦など)ので、それをライブで(現状のビデオデッキでは特殊な方法を独自で使わない限り3,1チャンネルを録音する事は出来ません)楽しむ事ができます。




以上、最低限必要なものを簡単な説明と共に御説明しましたが、理解出来ましたでしょうか?
これらの"最低限必要なもの"のそれぞれをどの程度の製品を購入するかで、必要な費用が二十万円台からウン百万円台まで変わってくるのですが、このコーナーの主旨は「あまりお金をかけずにホームシアターを造る」なので八代目がいかにお金を節約して自分の納得出来るホームシアターを造っていったかを次項で御説明します。



3頁目 お金を節約してハードを揃えるに行く

ホームへ戻る


藤村屋ホームページへ