ホーム--> 管理人室--> 今週の一言目次-->今週の一言平成12年前期分
一月廿一日 こころくばり
二月十四日 MACWORLD Expo/Tokyo 2000
二月廿日 初めてのチェーンメール
三月五日 改装御礼2
三月十四日 文部省にお願い
三月廿九日 都をどり
藤村屋お母ん曰く「祇園の女はワガママな人が多いえ」そうかなあ、皆はん 礼節をわきまえたええ人ばっかりやと思うけどなあ、、と家業を手伝って3ケ月程度の頃の僕はそう考えてました。
でも、のちのち母の言葉を理解するハメになるとは、、、
そこは初めて配達する一人暮らしの元芸妓さんのお母さん(年令的にはおばあさんですが、祇園の女人におばあさんはいません)宅でした。
初回は何事も無く配達を完了したのですが、次回行った時に強烈な一言を頂戴しました。
「あんた、私を殺す気いか?」
配達した商品が腐っていて、食中毒にでもなられたんやろか?と胆を冷やしたんですが、その後に続く言葉に唖然としました。
「入り口の扉がちょっと開いてたやろ?あれは風通しに開けたあったんや。あんたが閉めていったさかい、空気が入らんで窒息しそうになったわ」
因みにそのお宅はコンクリ作りのマンションでも何でも無く、年代不肖、隙間だらけのいわゆる京町家でした。
「次回から気を付けよう」そう決心した僕は扉を開ける前に状態を確認するようにしたのですが、またまた 「あんた私を殺す気いか?」
なんで?ちゃんと元に戻したのに、、と思っていると 「こんな寒い日にあんたが戸をちゃんと閉めていかへんから、風邪ひきそうになったわ」とおっしゃいました。
おかげで帰る時には「戸どないしときまひょ?」と一声掛けるようになりました。
少しの間、何も言われなかったのですが、お正月開けの新年初めての配達時に、またまた 「私を殺す気いか?」
「正月休むならそう言わんと、私食べるモンがのうて飢え死に寸前やったんえ」
そんなこんなでそちらに配達に行く時はピリピリと緊張しながら行ったのですが、いつしか注文の電話が無くなり、そのお母さんに会わなくなりました。
人づてに聞いた所によると健康上の問題から老人ホームに入所されたとの事。
当時は嫌な配達先の一つでしたが、家業を継いで10年近くになった今では、「あのお母さんに随分育ててもろうたなあ(もちろん今でも未熟者ですが)」と懐かしく思いだします。
心くばり、、、なかなか出来ない事です。八代目が書きました。(2000.1.21)
今週の2月16日から2月19日まで、東京の幕張メッセで行われる
Macの祭典「MACWORLD Expo/Tokyo 2000」
Macユーザーの僕としては死ぬまでに行きたいと常々考えているイベントの一つなんですが、このイベントの中でコンファレンスプログラムという講習会で、藤村屋HPをデザインしてくれた(株)キノトロープの山本容子さんが講演されます。
で、なんと題材の一つに 藤村屋HPを使ってくださるそうです。
ううう(泣)うれしいよ〜
Macの祭典で「藤村屋」の名前が出るだけで、身に余る光栄でございます。
く〜感激!
と言う訳で「こりゃ嫁はん質に入れてでも見にいかんと」となんとか方法を考えました。
1)同じ日に講演される京都のwebshopのリーダー的存在(有)イージー岸本様にメールで「鞄持ちでもいいですから連れていって下さい」とお願い。
結果-やんわり無視
2)当の山本容子様に「鞄持ちでもええですから」と懲りずにまた。
結果「私にもう少し力があれば御招待出来るのですが、、」とやんわりお断り
3)他に方法が考えつかず「おじいさんが死にました」と言おうか?と考える
結果 自営業ゆえモロばれで断念
どない考えても無理。
ああ、自営業はわびしい。
これを読んでらっしゃる方でもし「お〜それ俺行く」という方おられましたら、どうかどんな内容であったか簡単でいいから教えて下さいませ。
ちなみに八代目の予想は
「最初こんなにしょうもないHPでしたが、私の力でこんなに素晴らしくなり、売上げが1万倍になったそうです、ほほほほほ〜(笑)」
あ〜きぼちええ、ぞくぞくする〜もっとけなして〜(変態)
冗談はともかく実際の山本さんはとっても謙虚で優しくて心配りが上手で、なのに凄い実力をお持ちの素晴らしい女性です。
おまけに美人ときてるから、お顔を拝見するだけでも価値があるというもの。
関東の方は会社さぼってでも行きましょう(お祖父さんにちょっとだけ死んでもらって(^^;))八代目が書きました。(2000.2.14)
先日藤村屋瓦版の読者という方から頂いたお手紙に
「ウィルスの情報を入手しましたのでお知らせします」というのがありました。
「おお!これが噂に聞くチェーンメールちゅうもんかい!!」話には聞いてましたが頂いたのは初めてでした。
念のためチェーンメールなるものを簡単に説明しますと、例えば「ウイルス情報です。××という新種のウィルスが発見されました。○○という添付書類を開くとハードディスクの全てのデータを破壊します。
あなたの知合いの出来るだけ多くの人に知らせてあげて下さい」とか「××ダッシュというテレビ番組でメールがどれだけ続くかという実験をしています。出来るだけ沢山の知合いに〜」など、連鎖メールを狙うという愉快犯。
言うなれば 電子メール版不幸の手紙と申しましょうか。
(でもインターネットの回線がくだらないメールで混雑するので、多数の人に迷惑が掛かるという意味ではとんでもない犯罪)
前書きから察するに、送ってくれた方に全く悪意は無い様子。
「そうか、藤村屋の事を心配してくれてはるにゃな。おおきに、おおきに」とええほうに解釈しておきました。
しかしこの様なメールを貰うちゅう事は 藤村屋も有名になったモンよのう〜と喜ぶ僕はやっぱり阿呆??
(といってもほとんどの人はこんなメール貰ったら怒りますから、絶対送ったらあきませんで〜)
ちなみに藤村屋ではシマンテック社のウィルス駆除ソフトをインストールし、まめに最新定義をダウンロードしてお客さまに迷惑掛けないようにしております。
どうぞ御安心を。
八代目が書きました。(2000.2.20)
この度、藤村屋WebShopは二回目の大改装を終える事が出来ました。
以前のページより格段にデザインが美しくなり、買い物カゴ導入で注文もしやすくなった事と思います。(少し重くなりましたけど)
商品の紹介ぺージには (株)キノトロープの山本容子さんのデザインを使わせて貰っております。
色使いで京都らしさを表現し、他ページへの誘導も完璧ですばらしいHPになったと自負しております。
と自負せんと気が済まんくらい、疲れました。
働き盛りの三十路でも限界があるっちゅうねん。ホンマ。
おまけにもう僕の持てる技量では技術的にこれが限界です。
これ以上インターネットの技術が進まないよう切望して止みません。
(おかしいかなあ?)
なんてねいちぶな事を言いながらもなんとか完成にこぎ着けたのも、藤村屋を御支持してくださいましたお得意さま各位、山本様初め、技術面で相談に乗って下さいました皆様、[藤村屋瓦版]に快く協力してくれるべっぴんさん二人、いつも藤村屋HPを見守り、更新が止まるとわたしが死んだ(^^)のかと心配してくれるフィクサーさん。
皆々様のおかげです。
この場を借りてお礼申し上げます。
「ありがとうございました これからもよろしく!」
そんな訳で、このページを御覧のインターネット初心者の皆様に一言だけ。
テレビではインターネットのダークな部分だけ強調して報道し、なんだか恐い世界のように感じますが、決してそれだけではありません。
インターネットは素晴らしいコミュニケーションツールです。
使い込んでいく度に新しい出合いがあり、素晴らしい智恵を教えて貰えます。
皆様の未来に素晴らしい出合いがあることをお祈りしております。
八代目が書きました。(2000.3.5)
ここ最近帰宅すると、小学校一年の長女がもう既に眠っている。
朝がどうにも起きられないらしく、嫁さんが9時に眠らせているようだ。
僕の帰宅が9時過ぎだから、日曜祭日以外の平日は顔を会わせるのは一日ほんの僅かだ。
先日地元紙に「夜更かしする幼児」なんて記事が載っていた。
親の都合で夜遅くまで起きている子供が多いそうで、そんな親達に批判的な記事だった。
そりゃ、もちろん深夜零時頃にファミレスやカラオケに子供を連れ回している親は僕もいいとは思わないけど、毎日の子供とのかかわり合いを大事にしたいが為ついつい子供と一緒にお風呂にはいったり、遊んだりしてしまう親(特に父親)は多いにでは無いでしょうか?
子供を理想である7〜8時に寝かして、それでも親子の交流がもてる家庭なんてほんの一握りだと思うんですがねえ。
親には、豆腐屋もいりゃ、魚屋もいりゃ、すし屋もいる。
皆時間がバラバラや。
そこで文部省にお願い。
学校にフレックスタイムを導入してくれへんやろか?
家庭の事情に合わせて、1時限目から来る子やら、3時限目で来る子やら、
もちろん遅く来た子はその分遅くまで学校にいると。
何時間目から来ても自由、なんてしたら、生活が不規則になるさかい、そこはきちっと「この子は2時間目から」なんて決めておく。
どうせ、少子化の影響で先生は余ってくるんでしょ?
採用が無い為に採用待ちの先生予備軍も多いとの事。
そんな人どんどん採用したらええやん。
予算?教育に金惜しんだらアカン。
国が滅びまっせ。
出来ひんにゃったら「子供の躾は家庭の責任」とか言わんといて。
何か大きな事件を子供が起こしたら、国も親と一緒に責任とったって。
自分らの都合に世間を合すにやったら、責任もとらんなん。
という訳でよろしゅう頼みますわ。
この国の未来の為に。(おお!なんかかっちょええ〜)
八代目が書きました。(2000.3.14)
京都の春を彩る「をどり」が各花街でまもなく開演しまっせ。
ここ祇園では甲部御茶屋組合の[都をどり]が甲部歌舞練場で4月1日から30日迄おこなわれますねん。
普段はなかなか敷居が高い花街もぐっと身近になりまんなあ。
毎日の稽古で養うた芸の発表の場として、芸、舞妓はんもお稽古に忙しそうでっせ。
もう1ケ月以上前から稽古してはります。
1ケ月間の公演で1ケ月以上の稽古、頭が下がりますわ。
ほな、[かしこい見方] 御紹介しまひょか。
(1)お茶券付きを買うとくれやす。
ちょっと他の席より高いけど[お茶券付き座席券]で入場しとくれやす。
(2)急いで座席に座るべからず
入り口に舞妓さんが普段の勉強でこしらえた作品が飾ってありますねん。
お花、書道、絵画、なかなかのモンでっせ。
それをゆっくり眺めたら、お茶をよばれまひょ。
舞妓さんが点前を披露してくれはります。
お茶菓子(虎屋謹製)が乗ってるお皿はお持ち帰りOKですわ。
甲部御茶屋組合の紋が入ってます。記念品やね。
(3)お庭拝見
まだ時間があれば庭を拝見丁度桜の季節です。すばらしい日本庭園をしばし鑑賞。
どうでっか?僅か数千円の負担増でこれだけ楽しみが増えますねん。
必ず「お茶券付き」にしときなはれ
入口が他の席と違いますさかい、気いつけとくれやっしゃ。
はい、この続きは藤村屋観光案内所に詳しく解説しております。
こちら から御覧下さいませ。文責/七代目